餃子通りの宇都宮餃子あれこれ

餃子通り(宇都宮市) 街並み
東武宇都宮駅とJR宇都宮駅の中間あたりに位置するのが「餃子通り」。宇都宮餃子を提供する飲食店が軒を連ね、観光スポットとしても知られています。連日、栃木県民はもちろん、多くの観光客がその味を楽しみに訪れています。

目次

宇都宮市の「餃子通り」について

二荒山神社」にほど近く、宇都宮市中心市街地にある「宮島町通り(みやじまちょうどおり)」の一部区画は宇都宮餃子を扱っている飲食店が軒を並べております。
2018年4月26日に宇都宮市長は、この餃子店の並ぶ「宮島町通り」を「餃子通り」と命名することを発表し、栃木県民だけでななく、多くの観光客も足も運ぶ有名なスポットとなりました。

場所

JR宇都宮駅から西口に出て、大通りを直進し、大通り1丁目の交差点を渡り、右折し、直進します。
直進し、最初の交差点を左折しますと「餃子通り」に入ります。
東武宇都宮駅とJR宇都宮駅の中間地点付近に位置します。

地図はこちらです。

駐車場について

餃子店特約駐車場(案内)
「餃子通り」には有料の駐車場がいくつか用意されておりますが、こちらの餃子店特約の「岡川駐車場」が用意されております。

餃子店特約駐車場(アクセス)
ただし、「岡川駐車場」は「餃子通り」から徒歩5分程度と少し離れた場所に位置しています。
「餃子通り」の東側の入口手前で北上していくと、こちらの「岡川駐車場」が左手方向に見えてきます。
駐車スペースが広いので、満車になる可能性が低いです。

「餃子通り」の餃子屋さん

2022年12月時点で、「餃子通り」にある宇都宮餃子を扱っている店舗は5つあります。
JR宇都宮駅から近い順に紹介させていただきます。

正嗣 宮島本店

JR宇都宮駅から「餃子通り」に入って、少し進むと左手方向に「正嗣(まさし) 宮島本店」があります。

正嗣 宮島本店(テイクアウトのみ)
店内での飲食は限られた日のみとなりますが、調理済みの焼餃子はテイクアウトでも販売されており、その場で味わうこともできます。
テイクアウトの焼餃子は1人前6個で、2人前から注文可能です。
冷凍餃子は1箱に5人前(30個)が入っており、30〜60分ほどで解凍が始まるため、別売の保冷剤を利用すれば約4時間程度は持ち運びが可能です。

正嗣 宮島本店(焼餃子)
焼餃子をひと口かじると、まずはごま油で焼かれた皮の香ばしさが一気に広がります。薄い皮が破れると、中の具材が口の中で弾け、旨味となって広がっていきます。
ひき肉、キャベツ、ニラ、ニンニクといったシンプルな具材ですが、ひとつひとつが丁寧に扱われていることが、その味わいから伝わってきます。
店内での飲食はできないときは、青空の下でテイクアウトした「正嗣」の焼餃子を頬張る人の姿をよく見かけます。
また、割り箸や餃子が入っていた箱は、お店のスタッフに渡せば処分してもらえるので安心です。

ザ・餃子のキャロル

「正嗣 宮島本店」とほぼ真向かいに「ザ・餃子のキャロル」があります。

ザ・餃子のキャロル(オリジナル焼き餃子)
こちらの「オリジナル焼き餃子」は6個入りですが、餡がぎっしり詰まっているため、見た目以上に満足感があります。
中身は豚ひき肉、にんにく、白菜、キャベツ、ニラといった王道の組み合わせ。そこにラー油・お酢・醤油の配合を変えることで、自分好みの味わいにアレンジして楽しめます。

ザ・餃子のキャロル(スープ仕立て水餃子)
こちらの「スープ仕立て水餃子」は、餡に使われている具材が「オリジナル焼き餃子」と同じく、豚ひき肉、にんにく、白菜、キャベツ、そして少量のニラです。
スープ仕立てになっているため、調味料を加えなくてもそのままで十分美味しくいただけます。さっぱりとした味わいに程よい塩味のスープが合わさり、脂の多い餃子をやさしく包み込むような仕上がりでした。
また、この店舗では「昔ながらの醤油ラーメン」といったラーメンメニューも提供されています。

悟空

「餃子通り」の中心ぐらいの位置には「悟空」があります。

悟空(トリプルセット)
「トリプルセット」では、看板メニューの「ジャンボ餃子(2個)」「特製肉餃子(2個)」「野菜餃子(2個)」の3種類が一度に味わえます。
「悟空」の餃子をもっとも美味しく食べるには、タレの配合にもひと工夫が必要です。醤油とお酢を1:4の割合にすることで、醤油の塩味が強く出すぎず、餃子の餡が持つ優しい甘みや奥深い旨味をしっかり堪能できます。

悟空(スープ餃子)
こちらの「スープ餃子」は、すでに味付けされているため、水餃子のように調味料を加える必要はありません。
使用されているのは「ジャンボ餃子」で、この一杯だけでもかなりの満腹感があります。
ただ、餃子ばかり食べていると口の中がどうしても脂っこくなりがちですが、スープに入ったワカメがちょうど良い口直しになっていました。餃子の味を邪魔しない程度に、もう少し多めに入っているとさらに嬉しいと思います。

宇都宮みんみん 本店

宇都宮みんみん 本店」は「餃子通り」の店舗の中で最も待ち時間を要する老舗の店舗です。

焼餃子(全体)
一皿6個の焼餃子で、読み方は「しゃおちゃおず」。羽付きの餃子です。
餡には、にんにく、豚ひき肉、ニラ、キャベツに加えて白菜も使われています。
皮が厚めなので醤油をたくさん使いたくなりますが、肉汁や野菜の旨味を損なうおそれがあります。そのため、調味料はお酢を中心に使うのがおすすめです。

水餃子(全体)
こちらは水餃子(読み方は「しゅいちゃおず」)。餡に使われている具材は焼餃子と同じですが、皮のモチモチとした食感が特徴です。
丼にそのまま入れ、お酢・ラー油・醤油で味を変えながら楽しむ方法は、多くの宇都宮餃子店で紹介されている食べ方です。
また、揚げた皮の香ばしさとカリカリとした食感が魅力の「揚餃子」(読み方は「やんちゃおず」)も、メニューに用意されています。

豚嘻嘻

「餃子通り」にある餃子屋さんで「二荒山神社」に最も近い位置にあるのが「豚嘻嘻(とんきっき)」です。

豚嘻嘻(ハーフ餃子)
「豚嘻嘻」の人気No.1メニュー「肉餃子」6個に、「フリルアイス」という品種のレタス3枚がセットになったのが「ハーフ餃子」です。
「フリルアイス」で包み、特製ソースで味わう焼餃子は、独特の妙味があります。
また、数量限定メニューの「豚バラレタス巻餃子」も用意されており、こちらも「フリルアイス」とサラダドレッシングのような特製ソースで楽しめます。

豚嘻嘻(食べ比べ)
「肉餃子」「野菜餃子」「しそ餃子」「生姜餃子」は通常6個からの販売ですが、平日限定でそれぞれ4個から注文できるため、食べ比べも楽しめます。
ただし、注文は2種類以上が必要です。
今回は「野菜餃子」「しそ餃子」「生姜餃子」の3種類を食べ比べてみました。
「野菜餃子」は「豚嘻嘻」の人気No.2で、肉餃子に比べ肉汁が少なめ。その分、さっぱりとした後味が特徴です。

まとめ

1990年代、宇都宮市が餃子で有名になる前のことですが、当時「宇都宮みんみん 本店」は「宮島町通り」にありました。
「餃子通り」と名付けられたその一部区画は、多くの学生が自転車で通る道であり、付近で買い物をする人々が駐車場にアクセスするために使う道という印象が強かったです。
確かに他にも飲食店はありましたが、2022年12月現在のように、店前に長い行列ができる光景は見られませんでした。
その後、宇都宮市が餃子で有名になると、「餃子通り」のその区画には県外から訪れる人の姿も目立つようになり、どの餃子店の前にも長い行列ができる光景が日常となりました。違和感はありつつも、どことなく微笑ましく、誇らしく感じるのは、多くの栃木県民が共感できるところではないでしょうか。

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