そのうちの一つが、五大堂へと続く「すかし橋」です。橋桁を構成する板と板の間には、約15センチほどの隙間があり、そこから松島の海を覗き込むことができます。
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「五大堂」について
東北地方に現存する最古の桃山建築「五大堂」は、慈覚大師・円仁が五大明王像を安置したことに由来して、その名が付けられました。国の重要文化財にも指定されており、堂の四面にある蟇股(かえるまた)には、方位に従って十二支の彫刻が施されています。
五大堂
こちらが五大堂への入口です。拝観は無料ですが、夕方には閉門します。
五大堂へ向かう途中には、すかし橋が三箇所あります。
そのうち二箇所は海面からおよそ7メートルの高さにあり、足元をのぞくと、高所が苦手な方は思わず足がすくんでしまうかもしれません。
五大堂は、土日や祝日になると大勢の観光客で賑わうため、参拝者は一列に並んですかし橋を渡り、五大堂を目指します。
すかし橋の橋桁を構成する板と板の間には、約15センチの隙間があります。
人が落ちる心配はありませんが、スマートフォンなどの貴重品を橋桁から落としてしまうと、その隙間を通って海に落ちてしまうため、注意が必要です。
入口から五大堂までは、徒歩でおよそ3分ほどです。 すかし橋は車椅子やベビーカーでは通行できないため、バリアフリーの道があれば便利ですね。
松の木の古くなった針葉は黄色や茶色に変わり、紅葉を思わせます。
天気が良ければ、朱色の橋、松の木、青空と色彩豊かな景色を楽しむことができますが、あいにくの曇り空でした。それでも、実際に目にする光景は壮観でした。
まとめ
五大堂のほかに八幡宮もあり、参拝することができます。観光目的で訪れた際には、参拝するかどうか迷うこともあります。実際、海外からの観光客と思われる方々のうち、参拝されるのは半数ほどでした。五大堂から望む松島の海は壮観で、目を閉じても海風が肌に触れ、その雄大さを感じることができます。
小銭に余裕があれば、投げ銭をして、心の中でお礼を反芻するだけでも十分かもしれません。






