美術館とカフェ

富山県美術館 施設

目次

「富山県美術館」について

1981年7月4日に開館された「富山県立近代美術館」が35年以上の時を経て、老朽化のため、2016年12月28日に閉館しました。
その「富山県立近代美術館」のコレクションを引き継いだのが、2017年8月26日に全館開館(3月25日に一部先行オープン)した「富山県美術館」。
英語表記では、「Toyama Prefectural Museum of Art and Design」のため、略称は「TAD」です。
「TAD」という表記が富山県、特に富山市内で見かけることが多いです。

場所

富山駅の北口から牛島町の交差点に向かいます。
その交差点をまっすぐ進むと(路面電車は右折します)、奥田新町の交差点に向かうことになりますが、その交差点の手前ぐらいで富岩運河環水公園に向かう道がありますので、左折し、そのまま進むと環水公園が見えてきます。
環水公園に入り、天文橋の先を進むと道路が見えてきますので、右手方向に進み、木場町(南)の交差点を渡ると「富山美術館」の入口に到着します。

地図はこちらです。

入場料とフロアについて

観覧料
全フロアの展示を観覧する場合、大人900円で、学生は450円。
コレクション展の観覧の場合、大人300円、学生は無料。
金額は2020年10月時点で、消費税込みです。

フロア
フロアは1〜3階まであり、屋上(4階)と屋外広場も用意されています。

1〜3F

1階(1)
1階はTADギャラリーで無料で観覧できます。

1階(2)
人間の足の造形物なども展示されており、無料でも芸術を作品を鑑賞できるのは嬉しいですね。

2階(1)
2階には、コレクション展示と企画展示があります。
企画展示は、撮影不可です。
こちらはコレクション展の「タラデガ」(フランク・ステラ作)という作品。
アルミニウムハニカム、油絵具、オイルバーなどを利用して、立体的な作品になっていますが、何を表現しているかは不明でした。

2階(2)
こちらも2階のコレクション展示の作品。
ジャクスン・ポロック作で、タイトルは「無題」。
一見落書きに見えますが、真似をしても、同じように描ける自信は全くありません。

2階(3)
2階のコレクション展示の作品、タイトルは、「戸口によりかかる娘」(ジョージ・シーガル作)。
人体から直接型取りするというタブー冒すことで生み出された作品とのことです。

2階(4)
こちらも2階のコレクション展示の作品で、「マリリン」(アンディ・ウォーホル作)。
映画の宣伝写真を元に作成することで、映画スタートしてのマリリン・モンローを描いております。

3階(1)
3階にもコレクション展示がありますが、大量の椅子が目立ちます。
前身の「富山県立近代美術館」は、デザイン史を代表する国内外の椅子の収集と展示の活動を続けていました。
「富山県美術館」も、椅子を通して20世紀のデザインの流れを捉えることを目指しているそうです。

3階(2)
ゴールドベルクは富山県の立山山麓にある立山国際ホテルで晩年を過ごしました。
ゴールドベルクの自宅の部屋に実際に飾られた作品19のコレクションが美術館に寄与されました。
3階のコレクション展示には、その作品が展示された「ゴールドベルクが過ごした部屋」があります。

3階(3)
3階には図書コーナーも設置されています。
他に、映像コーナー、キッズルーム、アトリエも用意されています。

3階(4)
3階からエレベータまたは階段で「オノマトペの屋上」に移動できます。

屋上と屋外広場

オノマトペの屋上(1)
こちらは「オノマトペの屋上」です。
「オノマトペ」は、感情や動物の鳴き声、物音等を模擬した、模倣したものです。
「ぐるぐる」「ひそひそ」といった子供向けの道具があります。

オノマトペの屋上(2)
「オノマトペの屋上」から環水公園を眺望した風景です。
雲の動きが速く、天気変化が激しい1日でした。

屋外広場(2)
屋外階段を降りていくと2階の屋外広場には白くまがいます。
合計3体いました。

屋外広場(3)
1階と2階の屋外階段の途中にも、このように作品が展示されていました。

Swallow Cafe(スワロウ カフェ)

スワロウ カフェ(1)
「富山県美術館」の1階入口付近には、「Swallow Cafe(スワロウ カフェ)」という名前のカフェがあります。

スワロウ カフェ(2)
ベーグルはラッピングされており、テイクアウト(お持ち帰り)もイートインもできます。

スワロウ カフェ(3)
ショーケースにあるスイーツ系は比較的早めの時間に完売してしまう傾向があります。

スワロウ カフェ(4)
「サラダプレート」のメニューが用意されており、「贅沢スワロウプレート」と「選べるベーグルサンドプレート」の2種類あります。
「選べるベーグルサンドプレート」を注文しました。
ベーグルは、「ローストビーフ&アボカドわさび」を選びましたが、他に「スモークサーモン&ぷりぷり海老」、「生ハムときのこ」が選べます。

スワロウ カフェ(5)
「ローストビーフ&アボカドわさび」ですが、ローストビーフもアボカドわさびもベーグルからはみ出すくらい、たくさん入っていました。
野菜もぎっしりと詰まっていたので食べごたえがありました。

スワロウ カフェ(6)
プレートにもサラダが「これでもか!」というぐらいもられていました。

スワロウ カフェ(7)
来店時の季節のデリカは「かぼちゃサラダ」でした。

スワロウ カフェ(8)
こちらは「季節のミニスープ」。

スワロウ カフェ(9)
「季節のミニスープ」は野菜が具だくさんですので、「季節のプレート」を注文すると野菜がたっぷり食べられますので、野菜不足の方にはピッタリかもしれませんね。

スワロウ カフェ(10)
正面に環水公園がありますので、ラストはアイスコーヒーでのんびりと過ごし、リラックスしました。

まとめ

「富岩運河環水公園」の近くにある美術館です。
館内に、「日本には裸婦の像があちこちにあるのが異常だという事実に気づかない」といった文章がありました。
最裸婦の像が公園などに配置されている国が珍しいという事実を知り、「何が異常」であるか気づきました。
事象について「常識」と捉えるか、このように異常なことに対して「麻痺」をしているか、俯瞰的かつ、様々な視野で区別できる価値観を身に着けたいと改めて思いました。
20世紀初めのパリで、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって、「キュビズム」という新たな美術表現が誕生しました。
誕生したときは、「異常」だったのかもしれませんが、今では、「常識」となっています。
「麻痺」をしたから、「キュビズム」という美術表現が「常識」となったわけではないと信じています。
話はそれましたが、「今見ている光景が麻痺をしてしまったから当たり前」と甘受せず、時には、「なぜ、そのように自分が判断しているのか」と、第三者の視点で物事を考察する余裕も必要だと考えました。
2020年10月時点で、COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の拡大防止で、外出するときはマスク着用、店内や院内に入る前に手指消毒といった慣習が2020年に入りいつの間にか「当たり前」になりましたが、これが「麻痺」になるか「常識」になるか、個々人で熟考すべきかもしれませんね。