正式名称は「松島青龍山瑞巌円福禅寺」、通称「瑞巌寺」

国宝 瑞巌寺(松島青龍山瑞巌円福禅寺) 施設
平成23年(2011年)の発掘調査により、円福寺時代の主要な建物が、現在の瑞巌寺とほぼ同じ場所に建っていたことが明らかになりました。
このことから、円福寺の寺域や伽藍配置を受け継ぎながら、瑞巌寺として姿を変えてきた歴史が感じられます。

目次

「瑞巌寺」について

円福寺(えんぷくじ)は、中世まで松島を代表する天台宗の大寺院で、平安時代(9世紀頃)に慈覚大師円仁によって開かれたと伝えられています。
江戸時代初期には、伊達政宗が円福寺を大改修し、その際に寺号を「瑞巌寺」へと改め、臨済宗妙心寺派の禅寺として再興したといわれています。

地図はこちらです。

拝観料
瑞巌寺の拝観料は大人700円(小人は400円、団体割引、障害者割引あり)です。また開門時間と閉門時間は季節によって変わります。

庫裏
こちらの庫裏(くり/寺の台所や住職・僧侶の居住空間)から入り、順路に従って瑞巌寺の本堂や中庭を見学します。
多くの禅寺では、庫裏に正式な玄関が設けられています。

中庭
寺院の建物内は撮影が禁止されていますが、寺院の中から中庭など外の景色は撮影が許可されています。
中庭の撮影時、奇跡的に青空が顔を出しておりました。

武家文化的な社交空間
瑞巌寺の広い伽藍(がらん)や、円通院・五大堂・雄島と連なる一体的な空間、さらに松島の海景と庭園を活かした構成を見れば、武家文化的な社交空間として最適であったことがうかがえます。そのため、賓客をもてなし、権威と美意識を示す場としても用いられていたことに、自然と納得してしまいます。

青龍殿
重要文化財の五大明王像や本堂障壁画群を収蔵する宝物館「青龍殿」が設けられており、地階が主な展示スペースとなっています。
建物内は撮影禁止です。
参道
瑞巌寺には参道が整備されており、忠魂碑や洞窟遺跡群、鰻塚(うなぎづか)などを拝観できます。
また、こちらの写真に写っている鉄道殉職者弔魂碑も見られます。なお、この参道は拝観料を支払わずに通行できます。

まとめ

瑞巌寺は、円通院とほぼ隣り合う場所にあり、松島海岸を訪れたなら、ぜひ併せて歩いてみたい寺院です。距離の近さ以上に、ふたつの寺が醸し出す空気には、どこか通い合うものを感じます。
伊達政宗ゆかりの地といえば仙台市内を思い浮かべがちですが、松島を歩いていると、この地にも確かに政宗の気配が残されていることに気づかされます。
政宗は、仙台城を政治の拠点に、瑞巌寺を精神のよりどころに、そして霊廟を祖先祭祀の場として、ひとつの世界観を築き上げました。
瑞巌寺は、単なる古刹という枠を超え、伊達家の威信と美意識を今に伝える象徴的な存在です。静かに伽藍を巡るうちに、その価値の高さを自然と実感できるはずです。

広告(AD)