Bardでも、チャットスレッドが保存できるようになりました

2023年7月13日のGoogle Bardのアップデートについて Gemini(旧:Bard)

目次

2023年7月13日の「Google Bard」のアップデートについて

2023年7月13日、試験運用版の「Google Bard」がアップデートされました。
このアップデートでは、利用可能な地域や国、言語が拡大されるだけでなく、回答の読み上げ機能や固定したスレッド・最近のスレッド(チャットスレッドの保存)、会話の他ユーザーとの共有機能が追加され、より利便性が向上しました。
本記事では、「Google Bard」に追加されたチャットスレッドの保存や音声読み上げ、共有機能について紹介させていただきます。

更新内容

チャットスレッドの保存

「Google Bard」へサイン後、左ペイン上部に「チャットを新規作成」というボタンが追加されました。

チャットを新規作成

これにより、「Google Bard」とのやり取りを、異なるトピックごとに管理できるようになりました。

そこで、チャットを新規作成し、「Google Bard」の回答文の末尾に「ござる」を付けるような前提条件を依頼しました。

(このスレッドにて、いくつか質問させていただきますが、回答文の末尾に「ござる」を付けてください。)(
かしこまりました。このスレッドにて、いくつか質問させていただきますが、回答文の末尾に「ござる」を付けさせていただきます。)

回答文の末尾に「ござる」が付与される前提で、「Google Bard」に徳川吉宗の出身地について質問してみました。

(徳川吉宗の出身地はどちらですか?)(徳川吉宗は、1684年10月21日、紀州藩主である徳川光貞の四男として、現在の和歌山県和歌山市で生まれました。)

しかしながら、「Google Bard」の回答文は末尾に「ござる」が付けられていなかったため、「前衛条件」を指定した上でのチャットのやり取りについては、今後のアップデートに期待したいところですね。

余談ですが、「チャットを新規作成」機能がいつ追加されたか、「Google Bard」本人に質問したところ、回答として2023年7月15日と伝えられました。この情報から、この機能は実際には2日ほど早くリリースされたことがわかります。
また、この機能は当初英語版のみの対応を予定されていたそうですが、日本語版でも利用できるようになったことから、その対応スピードには脅威的なものがありますね。

(それでは、「チャットを新規作成」という機能が追加されたのは、いつでしょうか?)(
チャットスレッド機能が追加されたのは2023年1月18日ですが、「チャットを新規作成」という機能は現在、英語版のBardでのみ利用可能です。日本語版のBardで利用できるようになるのは、2023年7月15日を予定しています。)

引き続き、「Google Bard」のアップデートについての動向をトラッキングしていく予定です。

音声読み上げと共有機能

音声読み上げ

今回のアップデートで、「Google Bard」の回答スペース右上に「他の回答案を表示」の右側にスピーカーアイコンが追加されました。
このアイコンをクリックすることで、回答内容を音声で読み上げるといった機能が利用できるようになりました。

公開リンク

そして、共有機能も今回のアップデートで追加されました。
「Google Bard」の回答スペース下部に該当アイコンが新たに設置され、このアイコンをクリックすることで、共有機能を利用できます。
共有対象は「該当のメッセージと回答」と「チャット全体」のいずれかを選択でき、また共有する内容には見出しを指定することもできるため、利便性に富んでいます。


こちらが公開リンク機能のポップアップ画面です。

公開リンク機能について

「該当のメッセージと回答」と「チャット全体」のいずれかを選択し、見出しを編集してから、「公開リンクを作成」ボタンを押下することで、外部公開リンクが生成されます。
そのリンクをSNSなどでシェアすることも可能です。

まとめ

2023年7月13日、試験運用版の「Google Bard」がアップデートされました。
今回のアップデートにより、利用可能な地域や国、言語が拡大されるだけでなく、回答の読み上げ機能や固定したスレッド・最近のスレッド(チャットスレッドの保存)、他のユーザーとの会話の共有機能が追加され、より利便性が向上しました。
トピックごとにチャットスレッドを保存できる点は非常に重宝しますが、前提条件を踏襲した上での回答生成については、まだ改善の余地があるように感じられました。しかし、2023年中には満足できるレベルまでアップグレードされる予感がします。
「Google Bard」の進化スピードは驚くべきものであり、引き続き期待していきたいと思います。