百舌鳥(もず)の古墳巡り

百舌鳥古墳群 自然

目次

「百舌鳥古墳群」について

JR西日本(西日本旅客鉄道)の阪和線の百舌鳥(もず)駅から、ほど近い場所に、世界遺産の仁徳天皇陵古墳があります。
仁徳天皇陵古墳がある百舌鳥エリアには、前方後円墳だけではなく、円墳、方墳を含め、全部で44基の古墳があり、そのうち21基の古墳が世界遺産登録(2023年4月時点)されております。
百舌鳥エリアの古墳群を巡るということも、大阪府での観光のひとつだと思いますが、44基または、世界遺産登録されている21基の古墳すべて巡るのはかなり難易度が高いです。
その理由は、古墳から古墳への移動するのに直結した道路が用意されておらず移動手段が限られている点、ほとんどの古墳の周辺は民家や私有地となっている点の2点が主な理由です。
この記事にて、自転車を使った百舌鳥古墳群について紹介させていただくことで、古墳巡りのヒントになればと思います。

場所

仁徳天皇陵古墳を中心とした周辺地図はこちらです。

古墳巡り

仁徳天皇陵古墳〜反正天皇陵古墳

仁徳天皇陵(百舌鳥駅付近)
百舌鳥駅を下車すると、仁徳天皇陵古墳の拝所まで、徒歩や自転車が利用できる道があります。

仁徳天皇陵(拝所)
仁徳天皇陵の拝所はこちら、関係者以外は、この先に進めません。
前方後円墳の仁徳天皇陵古墳は1周、約2.8kmで、観光客だけではなく、地元住民の方が散歩やジョギングをされている姿が散見されます。
また、百舌鳥エリアでは、最も周回しやすい古墳だと思います。

仁徳天皇陵(百舌鳥古墳群ビジターセンター)
百舌鳥古墳群ビジターセンターが拝所の近くにありますので、こちらで自転車のレンタルができます。

仁徳天皇陵(朝日寺)
朝日寺の近く、ここから北東へ、仁徳天皇陵古墳に沿った道を進みます。
ここから茶山古墳付近まで、直進していきます。
徒歩で移動されている方が多いので、自転車でも低速での移動となります。

仁徳天皇陵(銅亀山古墳)
少し進むと、銅亀山古墳、このような小規模の古墳もありますが、私有地と面していることが多いので、すべての古墳を巡るのは困難だと思います。

仁徳天皇陵(南海高野線の線路沿い)
茶山古墳に信号機のある歩道があり、そこを渡った付近の光景です。
南海高野線の線路沿いでもあり、その線路沿いを堺東駅方面に向かうと、反正天皇陵古墳(田出井山古墳)があります。

反正天皇陵古墳(堺東駅付近)
堺東駅から、狭い道を進むと反正天皇陵古墳が見えてきます。
写真左手方向に進むと方違神社(ほうちがいじんじゃ)はありますが、民家が多く、古墳鑑賞は、ほとんどできません。

反正天皇陵古墳(拝所)
直前の写真の道を右手方向に進むと、反正天皇(はんぜいてんのう)陵古墳の拝所が見えてきます。
こちらの古墳は拝所以外、ほとんど鑑賞する箇所がないため、南海高野線の堺東駅付近に立ち寄る機会があれば、参拝するが良いと思います。
仁徳天皇陵古墳から直結している道がないため、2kmぐらいの距離が実質ありますので、移動が大変でした。

仁徳天皇陵古墳〜御廟山古墳

仁徳天皇陵(茶山古墳)
再び仁徳天皇陵古墳、ここは、三国ヶ丘駅と茶山古墳との中間地点、大安寺山古墳付近です。

仁徳天皇陵(大安寺山古墳付近)
三国ヶ丘駅と茶山古墳との中間地点、大安寺山古墳付近から、北北西方面、百舌鳥駅の方面までほぼ古墳に沿った直線の道路です。
右手方向に仁徳天皇陵古墳を眺望できますが、高さ2mぐらいの柵があるため、写真撮影も難しいです。

御廟山(全体)
仁徳天皇陵古墳から御廟山(ごびょうやま)古墳へ、このように全体を眺望できます。

御廟山(周辺について)
御廟山古墳では撮影できるポイントががありますが、周辺のほとんどは民家や墓地に囲まれております。
仁徳天皇陵古墳のように、御廟山古墳を周回する道は用意されておりません。

ニサンザイ古墳〜いたすけ古墳

ニサンザイ古墳(御陵山公園)
御廟山古墳から自転車で10分程度で御陵山公園に到着、ニサンザイ古墳は、その公園に面しています。

ニサンザイ古墳(百舌鳥共同墓地付近)
大阪府道28号大阪高石線からニサンザイ古墳に向かい、古墳周辺に百舌鳥共同墓地までの小道がありますので、このように撮影スポットには恵まれております。
晴天に恵まれていたこともあり、この光景をしばらく恍惚と眺めておりました。

ニサンザイ古墳(大阪府道197号深井畑山宿院線付近)
百舌鳥共同墓があるため、一旦、大阪府道197号深井畑山宿院線に出て再び、ニサンザイ古墳に接近しました。

ニサンザイ古墳(御陵山公園と墓地付近)
直前の写真の位置から古墳に沿って御陵山公園付近まで直進できます。
ニサンザイ古墳は墓地が多いですが、古墳を眺望できるエリアも広いです。

いたすけ古墳(いたすけ公園付近)
ニサンザイ古墳から、御廟山古墳を経て、いたすけ古墳へ。

いたすけ古墳(全体)
御廟山古墳から自転車で3分程度の距離にある、いたすけ古墳も全体を眺望できる古墳です。
阪和線の線路に沿っており、いたすけ公園付近から、全体を眺望できます。

履中天皇陵古墳〜大仙公園

履中天皇陵(全体)
いたすけ古墳から阪和線の線路を渡った先に、履中天皇(りちゅてんのう)陵古墳が見えてきます。

履中天皇陵(拝所)
先程の写真のほぼ反対側の位置に履中天皇陵の説明銘板があり、その付近に拝所があります。
しかしながら、古墳を眺望できる場所は、反対側の位置のみで、ほとんどが柵に覆われており、見辛く、また民家に囲まれております。

大仙公園(平成の森)
履中天皇陵から大仙公園へ。

大仙公園(高台)
大仙公園の平成の森内には、高台があります。
その高台は低いので、その高台の上から、周辺の古墳を見つけるのは難しいと思います。

大仙公園(仁徳天皇陵古墳方面)
平成の森内にある高台の上から、仁徳天皇陵古墳方面の光景がこちらです。

大仙公園(栄市博物館)
大仙公園内には、堺市博物館があります。
常設展の展示コンセプトは「百舌鳥古墳群と堺の歴史・文化」ですので、百舌鳥古墳群の学び場でもあります。

まとめ

百舌鳥古墳群をレンタル自転車を利用した散策レポートを紹介させていただきました。
今回、左側通行の自転車で右回りを意識して、古墳巡りをしたため、移動時間を無駄に要してしまったので、自転車の場合、左回りを意識すると散策しやすいと思います。
自転車を利用しない場合、百舌鳥(もず)駅を下車し、仁徳天皇陵古墳を徒歩で一周し、大仙公園内の堺市博物館を訪問すると効率良く、百舌鳥古墳群の社会科見学ができると思います。
複数の古墳巡りをされたい場合、眺望するスポットが比較的広々とした、仁徳天皇陵古墳、いたすけ古墳、御廟山古墳、ニサンザイ古墳を中心に周回すると良いかもしれません。
古墳巡りをすることで、観光客は少なく、住民の方との遭遇が多いです、そういった地元の人との触れ合いや、街並みを探索し、その場所の「空気」を感じることも、「観光」の醍醐味ではないでしょうか。