富山の黒部ダム

黒部ダム 自然

目次

黒部ダムについて

「黒部(くろべ)ダム」といえば、富山県の立山町を流れる黒部川に建設された水力発電専用ダムのことを思い浮かべますが、実は栃木県にも、「黒部ダム」と同名のダムが存在します。
筆者は、栃木県に長く住んでいたことがありますが、栃木県に「黒部ダム」があるという事実を知りませんでした。
この記事では、富山県の「黒部ダム」の訪問記録を記載します。
「黒部ダム」は、1956年に着工し、太田垣士郎指揮のもと、7年の歳月をかけて1963年に完成しました。
「黒部ダム」の完成により、総貯水量2億トンの北陸地方屈指の人造湖「黒部湖(くろべこ)」が形成されました。
「黒部湖」はダム湖百選のひとつです。
なお、「黒部ダム」右岸の取水口から、山中に掘られた専用トンネルを通って、地下に建設された黒部川第四発電所(黒四)に送られて、ダムの落差で発電しています。
この発電所の名称から、「黒四(くろよん)ダム」とも呼ばれています。

場所

富山県の東部にある黒部ダムの地図はこちらです。
訪問した際、富山駅から黒部ダムに行きました。

地図はこちらです。

富山駅から黒部ダムへ

富山駅から立山駅

富山駅南口
富山駅から黒部ダムへ移動する場合、富山地方鉄道を利用するのが一番楽だと思います。
富山地方鉄道の富山駅は、南口を出て、左手方向に向かうと、マリエとやまがありますが、そのビルと隣接しております。
富山地方鉄道の富山駅
富山地方鉄道の富山駅の改札付近です。
こちらで黒部湖までのチケットを購入します。

黒部湖までのチケット
黒部湖までのチケットを案内所で購入します。
なお、富山地方鉄道の急行を利用する場合、特別急行券を購入する必要があります。
富山地方鉄道の列車
富山地方鉄道の富山駅の改札から入った光景です。
海外に行った時に同じような光景を目にしたような既視感がわきました。

出発
富山駅を出発します。
約60分(急行だと50分)で、立山駅に到着します。
地方鉄道の風景
電車はかなり揺れますので本を読みながら過ごすと乗り物酔いをしてしまうかもしれません。
ぼんやりと外の景色を眺めていました。
晴天に恵まれました。

立山駅
急行を利用したため、約50分で立山駅に到着しました。
黒部ダムまでは、これから何度も乗り継ぎをすることになります。
ケーブルカーの改札
立山駅からケーブルカーに乗り換えて美女平を目指します。

立山駅から美女平駅

立山〜美女平ケーブルカー
このケーブルカーに乗って、美女平まで向かいます。
ケーブルカーの側面
ケーブルカーの側面は階段状になっていますが、ここからが、階段地獄のスタートなのです。

ケーブルカーからの光景
ケーブルカーで約10分で美女平駅に到着します。
ちなみに、野生動物を見かけましたが、シャッターチャンスを逃してしまいました。
美女平駅
美女平駅に到着しました。

美女平駅から大観峰

バス

バス乗り場
美女平に到着しましたら、バスに乗り換えます。
美女平の電源
美女平駅では軽食も取れますが、スマートフォンのバッテリーのほうが気になりましたので、待ち時間が少しありましたので、充電しました。
もちろん、近くで監視されているスタッフさんの許可を得ました。

バス
バスが到着しましたので、70分程度のバスの旅の始まりです。
この日はツアー客も多く、バスも非常に混雑していました。
仙洞杉・立山杉
バスの運行中に、何度か停止することがあります。
こちらは仙洞杉で、立山杉でもあります。
立山杉は、こちらでも言及しましたが、富山駅の新幹線プラットフォームの柱のデザインでもありますね。

称名滝
今度は、称名滝(しょうみょうたき)が見える位置で、バスが停車しました。
天気が良かったので、鮮明に見えました。
バスの移動の終了前
約70分のバスの移動も、あと少しで終了です。
高度が高くなるにつれて、肌寒くなってきました。
しかもバスの中は冷房が効いているので、夏の時期でも上着が必要かもしれません。

トローリーバス

乗り換え
トローリーバスに乗り換えます。
トローリーバス付近の電圧
ここでも、電源がありますので、スマートフォンの充電ができますね。
もちろん、許可を得て充電しました。

トローリーバスの側面
トローリーバスが到着しましたので、乗車します。
なお、トローリーバスはレールではなく路面を走る電車のことで、日本では富山県にしかなく、しかも、ここだけにしかないという貴重な乗り物です。
トローリーバスの電気
タイヤがありますので、一見バスのよう見えますね。
ちなみに行きも帰りも、若い女性の方が運転手でした。

架線
見上げてみると、このように架線がありますので、電車と同様、電気で走ります。
トローリーバスでの移動
トローリーバスの乗車時間は約10分ですが、日本ではここでしか乗れないので、めったに体験できない、貴重な経験になりました。

大観峰から黒部平

大観峰の屋上からの景色(1)
トローリーバスで大観峰に到着して、ロープウェイに乗り換えますが、その施設には屋上があり、荘厳な景色を眺望することができます。
大観峰の屋上からの景色(2)
その日はとても晴天に恵まれたので景色も最高でした。
ただし、大観峰の中継施設で屋上まで上がるには、かなりの段数の階段を上ることになります。
黒部ダムを観光する際、階段の上り下りが大変なので、帰宅時に屋上に上ったほうがいいかもしれません。

ロープウェイ(1)
大観峰でロープウェイに乗って、黒部平に向かいます。
ロープウェイ(2)
ロープウェイですが、かなり混雑し、窓の空いていたので、風が強く、スマホで、外の景色の写真撮影が難しかったです。

ロープウェイ(3)
ロープを伝って進んでいきますが、高いところが苦手な私でも、なぜか平気でした。
景色が本当にきれいでした。
ロープウェイ(4)
眼前に見えるのは黒部湖だと思います。
黒部湖まであともう少しで到着します。

黒部平から黒部湖

ロープウェイ(5)
ロープウェイで黒部平まで到着しました。
所要時間は10分程度です。
ロープウェイ(6)
次は、ケーブルカーに乗り換えます。

ケーブルカー(1)
黒部平から黒部湖までのケーブルカーの所要時間は10分です。
ケーブルカー(2)
ケーブルカー同士がすれ違うシーンがあり、無事撮影することができました。

黒部湖駅
黒部湖駅に到着しました。
黒部湖駅のトンネル
ここが黒部湖駅の入り口付近ですが、トンネルを抜けると黒部湖と黒部ダムが待っています。

黒部ダム・黒部湖

黒部ダム周辺地図
黒部湖駅のトンネルを抜けるとすぐに、黒部ダムの周辺地図があります。
黒部湖駅のトンネルを抜けた先の風景
黒部湖を眼前に橋を道なりに歩いていきます。

黒部ダムの石碑
黒部ダムに到着です。
富山駅から片道約3時間ですので、朝早く富山駅を出発しないと、ここまでこれないかもしれません。
黒部湖の風景
眼前に広がる黒部湖です。

休憩所(1)
黒部ダムに到着したのが午後2時過ぎでしたので、一旦休憩場で遅めの昼食を取ることにしました。
休憩所(2)
休憩所の3階には電源がありますので、食事を取りながらスマホを充電しました。
もちろん、スタッフさんの許可を得て充電しました。

休憩所(3)
昼食は「黒部ダムカレー」です。
ライスが黒部ダム、グリーンカレーで黒部湖を表現しています。
休憩所(4)
こういった観光地で食べるカレーはなぜか美味しいです。
至って普通のグリーンカレーですが、食べ物は時、場所、そして誰と食べるかが重要なのです。

上下の分かれ道
階段を下ると黒部ダムを目の前で眺望することができます。
上ると展望台に行けます。
下り階段
階段を下って黒部ダムの近くまで移動しますが、踊り場で撮影することができます。
ただし、かなり風が強いので、撮影するのが大変でした。

黒部ダムの眼前
黒部ダムに最も近い場所で撮影しました。
絶景でしたので、しばらく疲れを忘れて、呆然と眺めていました。
上り階段
次は、階段を述べって、展望台まで移動します。
階段の上り下りが多いので、かなり体力が削られていきます。

展望台休憩所
黒部ダムの展望台休憩所に到着しました。
普段から運動をしていると、こういった観光地を訪れるときに役立ちます。
展望台からの光景
展望台から眺める、黒部ダムと黒部湖も絶景でした。
疲れを忘れるひとときですが、これから階段を降りて、富山駅まで向かうので、気合を入れて帰宅するのです。

まとめ

富山駅から地方鉄道を利用して、黒部湖まで観光をしました。
とにかく階段の上り下りが多いです。
その日はジーンズとTシャツという軽装でしたが、まずジーンズは、階段の上り下りで、汗を吸って重たくなったり、また動きにくいので、失敗しました。
ズボンは軽く、柔らかい素材を選んだほうが良いです。
8月下旬で非常に残暑が厳しい日でしたが、高度がありますので、Tシャツだけだと寒いかもしれません。
なお、バスなどの社内は非常に冷房が強いので、長袖の上着を用意したほうがいいです。
もちろん、荷物はできるだけ軽くしないと腰を痛めてしまうかもしれません。