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妙立寺について
「妙立寺」は、寛永20年(1643年)に加賀藩第三代藩主前田利常が創立しました。
複雑な建築構造と外敵からの侵入に備えて巧妙かつ狡猾に防ぐ仕掛けを兼ねそなていることから、「忍者寺(にんじゃでら)」とも呼ばれています。
「妙立寺」へ車でお越しの方は、蛤坂(はまぐりざか)の交差点を50メートルほど南下(南東の方向)すると右手方向にある駐車場を利用します。
「忍者寺」は本寺院の登録商標(日本第1977891号他)です。
妙立寺の井戸に、こちらの「金沢城」に抜ける穴があると言われています。しかし、そのためには、犀川(さいがわ)を通過する必要があり、当時の技術では困難とされていたので、実際のところ金沢城まで到達しているかどうかは定かではないそうです。
実際に、井戸の抜け穴がどこまでつながっているか調査は実施されていないようです。
でも、「つながっている」と信じて、子子孫孫に伝えていきたいですね。
場所(アクセス)
金沢周回バスを利用する場合、JR金沢駅から左回りルート(LL)のバスに乗り、「広小路(寺町寺院群・にし茶屋街)」で下車します。蛤坂(はまぐりざか)の交差点を南下(南東)し、直進すると右手方向に忍者寺で有名な「妙立寺(みょうりゅうじ)」があります。
地図はこちらです。
寺内
「おみくじ結び所」の近くにも建物があります。
少し見えにくいですが、こちらが「明かり取り階段」となっていて、蹴込(けこみ)の部分が障子になっていてそこから明かりが入ります。
階段下の奥には窓や燈明がない部屋があって、武装した下男が外敵の足の影を見て槍などで倒していたそうです。
堂内拝観
予約方法
予約をしていなかったので、本堂の左手奥のインターホンから拝観の申し込みをします。
なおその手前にはおみくじなどを販売しているちょっとしたショップがあります。
本堂の拝観料金は中学生以上が1,000円、それ以外は700円です(2018年12月時点)。
未就学児は拝観できません。
拝観手続き
予約時間の10分前には、本堂の入口前に集合します。時間内に集合していない場合、再度予約をする必要があります。
予約時間の10分前ぐらいに本堂への入口を通り、拝観料を支払い、靴を脱いで堂内に入ります。
堂内に入る際、大きめの荷物を保持している場合、スタッフさんから荷物置き場に置くように案内されます。
また、堂内での撮影は禁止です。
拝観手順と所要時間
手続完了後、随時スタッフさんより指示されて、拝殿付近で正座(足を崩しても良い)して、その時間に予約された拝観対象者全員が集まります(約40人)。全員が集まるまで10分ほど要するため、予約時間の10分前に本堂の入口前に集合することを原則にされていると思われます。
予約時間になりますと、堂内から妙立寺の概要について録音された音声が流れ、10分ほど聴きます。
その後、4〜5つグループ(1グループ10名程度)に別れて、それぞれ女性ガイドに案内されます(ツアーとほぼ一緒です)。
堂内のツアー時間は30分程度ですので、堂内見学の所要時間は手続き時間も含め50分程度です。
拝観概要
スタッフさんより、「忍者寺(にんじゃでら)」と呼ばれているのは忍者がいたというわけではなく、複雑な建築構造と外敵からの侵入に備えて巧妙に防ぐ仕掛けを備えた寺であることから、そのように呼ばれているといった説明があります。その後、下記のような内容を順不同で見学をしながら、スタッフさんから説明されます(下記は一部で、大まかな項目です)。
- 7層で、4階建(外観から2階建のように見えます)の構造
- 階段数が29で、落とし穴が2つ
- 部屋数が23(隠し扉がたくさんあります)
- 各部屋の説明
- 戸室石を丸ごとくりぬいて作った、つなぎ目のない井戸(金沢城へと続いているそうです)
- 内側からは開けられない切腹の間(実際に切腹した人はいないそうです)
にし茶屋街
妙立寺の近くに「にし茶屋街」があります。「妙立寺」から「にし茶屋街」へアクセス
本堂の右手方向にはこのような細い道があり、この先に、妙立寺の裏門があります。
妙林寺の裏門の光景です。
少し進むとお寺が左手方向に見えてきます。
こちらは、「願念寺」で松尾芭蕉・小林一茶のゆかりの寺だそうです。
さらに進むと横断歩道が見えてきますので、ここを渡ります。
横断歩道を渡った先にこのように「にし茶屋街」への簡易的な案内があります。
街中を抜けていきます。
「にし茶屋街」に到着しました。
妙立寺からは徒歩5分程度です。
街並み
「にし茶屋街」の見取り図です。
面積しますと「ひがし茶屋街」の3分の1ぐらい、といったところでしょうか。
蒼古な建物が続きます。
石川県道25号金沢美川小松線付近の光景です。
茶屋で飲食できる場所もいくつかありますので、休憩などで利用できます。
西茶屋資料館
「西茶屋資料館」です。
入館は無料で、9:30〜17:00まで開館しています。
カメラ撮影は自由だそうです。
2階にもいくつか部屋があります。
入室できない部屋が多いです。
華の宿
「花の宿」という部屋の中を一般公開されている茶屋が1つだけありましたので立ち寄りました。
抹茶もありますが、なんとなくコーヒーを注文しました(抹茶のほうが部屋の景色と調和すると思います)。
土瓶があるとなんとなく寛いでしまうのは日本人だからでしょうか・・・
中庭もあります。
九谷焼(くたにやき)の作品がいくつかありました。
「安宅の関(あたかのせき)」と関所の名前がなぜ記載されているのか、不明でした・・・
まとめ
忍者寺と呼ばれている「妙立寺」ですが、拝観・見学をするのに予約が必要です。当日に訪問した場合、1人で見学する場合、その日に予約できる可能性が高いですが、複数人数の場合、その日予約できない可能性があります。
そのため、妙立寺を観光する場合は、少なくても前日に予約することをお勧めします。
拝観前、または拝観後、「にし茶屋街」がありますので、休憩や観光場所として訪れるのも良いと思います。
周辺には寺院が多くありますので、寺巡りをするという選択肢もありです。