手湿疹(てしっしん)

手湿疹 医療

目次

「手湿疹」について

2020年の2月ぐらいから、飲食店、美容室、クリニックの入口付近には、アルコール消毒液が配置されており、暗黙の了解で手指消毒(しゅししょうどく)が義務付けられていました。
4月7日には、新型コロナウィルス拡大防止のため、政府から緊急事態宣言が発令され、5月14日までは、飲食店を中心に営業時間の短縮が各都道府県で要請されました。
そういった背景もあり、4月上旬にはどこに行っても、入口付近で手指消毒、または手洗いが常識となったように見受けられます。
手指消毒や手洗いは、非情に大切ではありますが、ここまで頻度が高くなりますと、手の皮膚が弱い方や体質によっては、湿疹してしまう可能性もあり、自身もその経験をしたため、備忘録として書き残したいと思います。

発症と治療

手指消毒と手洗い

アルコール消毒液
飲食店等では、入口付近にアルコール消毒液が配置されているのは、「常識」になっています。
アルコール消毒液を、個人で購入するとなると入手が難しいですね。
泡ハンドソープ
詰め替えが可能な「泡ハンドソープ」。
こちらは弱酸性で、「薬用」ですが、実は詰め替え式の「ハンドソープ」も入手が難しく(2020年6月時点)なっています。

手湿疹

右手の湿疹
これまでの経験上、アルコール消毒液を使った手指消毒や、頻繁な手洗いを実施していないこともあって、気づかなかった点は否めませんが、気づいたら手湿疹になってしまいました。
右手の湿疹(ズーム)
ズームしてみると、このように手荒れしているような症状になってしまいました。

左手の湿疹
左手も同様に手湿疹になってしまっています。
左手の湿疹(ズーム)
ズームしてみると、右手ほどではないですが、湿疹が目立ちます。

治療と対策

処方された軟膏
日が経つごとに湿疹がひどくなっていったので、皮膚科医に診ていただき手湿疹の軟膏を処方していただきました。
写真左が「ヒルドイドローション」で、血行を良くし、痛みや腫れ、炎症を改善する薬。
写真右が「メサデルムクリーム」と「ヒルドイドソフト軟膏」を混合した薬で、皮膚疾患における炎症を抑制する効果等があります。
無添加石鹸
手洗いに利用する石鹸も変更しました。
「薬用」ではない、「無添加」の石鹸です。
詰め替え式のハンドソープが欲しかったのですが、多くのドラッグストアで品切れ(薬用のハンドソープも品薄状態でした)で、固形石鹸を購入しました。

治療後

治療後の右手
処方された軟膏と利用する石鹸を変えて、3週間ほど経過した右手です。
治療後の右手(ズーム)
ズームしても、ほとんど湿疹が消えています。
(同一人物の手で画像に加工はしておりません)。

治療後の左手
左手も同様に湿疹が消えています。
治療後の左手(ズーム)
(先端は光の加減で薄く見えてしまっていますが、)ズームしてもほとんど湿疹が見えません。

まとめ

アルコール消毒液による手指消毒、石鹸を使った頻繁な手洗いは衛生上、とても重要なことです。
新型コロナウィルス感染拡大が完全に収まっても、きっとこの習慣は続くことになることが予想されます。
しかしながら、体質によっては、このように手湿疹になり、最初は見た目だけ、手が荒れているだけの症状ですが、痒み(かゆみ)や痛みなどが伴い、特にパソコンなどキーボードでの入力を頻繁に行う仕事の場合、業務効率にも悪影響を及ぼします。
もちろん、皮膚科医に相談することも大切ですが、「薬用」の石鹸を使わないだけでも、大きな効果があると思います。
また、外出そのものを少しでも控えることで、アルコール消毒液による手指消毒の頻度も減りますので、生活習慣を少し変更するだけでも効果があると思いますので、「できること」は試していきたいですね。

アルコール消毒

人の触れしもの

2020年4月18日
なお、こちらに記載したようにアルコール消毒自体はとても大切ですね。